皮膚科保険診療

アトピー性皮膚炎

よくなったり、悪くなったりをくり返しながら長期間続く皮膚炎で、症状は痒みのある湿疹が中心です。

原因には体質的なものと環境的なものとが絡んでいると考えられています。 

当院では、御希望の方にはアレルギー検査(採血、パッチテスト)を行い、患者様一人ひとりに適切な対応法、治療法を御提案したいと考えます。

(1) アトピー素因(生まれつきアレルギー反応を起こしやすい体質のこと)
(2) 皮膚過敏性(外部からの刺激に対する防御機能が弱い皮膚の状態)
(3) 精神的なストレス
(4) 生活習慣の乱れ、食生活の極端な偏り

水虫・爪水虫

夏場、皮膚科の外来患者さんの三割以上が水虫とのデータがあります。

非常に一般的な皮膚の病気ですが「治りづらい」という意見が大半を占めています。

外用剤の選択や、外用方法を変えるだけでも、見違えるほど良くなります。

また、以前は治療法が無かった爪水虫も、内服薬を用いることにより治療効果が格段に上がりました。

まずは、顕微鏡で水虫の原因となる糸状菌を発見することから、治療は始まります。

尋常性乾癬

尋常性乾癬

鱗屑(りんせつ)を伴った大小さまざまな赤い斑点が全身にできる疾患です。

ひざやひじ、頭髪の生え際、腰などに発症することが多く、また爪が侵され、かゆみを伴うこともあります。

当院では内服および外用治療が中心になりますが、重度の方で、生物学的製剤の治療適応がある方は、御説明の上、連携病院への御紹介をいたします。

接触皮膚炎

金属パッチテスト、パッチテストパネルによる検査を行っております。

*パッチテストは判定の都合上、当院では火曜日に貼付しております。
基本的に予約制になります。

→パッチテストについては、こちらをご覧ください。


紫外線治療器【エキシマライト】

当院では、ドイツGME社製 エキシマライト「フレクシス(Flex Sys)」を導入しています。308nmの紫外線をプローブの大きさを選んで選択的に照射することができるため、頭部の円形脱毛症、乾癬や掌蹠膿疱症の外用剤が効きにくい部分、アトピー性皮膚炎で関節部分などかゆみがひどいところ、などに適した治療です。保険適応疾患に対する治療です。治療は週1-2回、回数を重ねる治療です。

<保険適応疾患>
円形脱毛症、尋常性白斑、乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎

<照射できない方>
・光線過敏(日光アレルギー)のある方 ・照射中じっとしていられない方

<副作用>
・発赤:照射した部位が赤くなる(1-2日程度、淡い赤みが出るところを探りながら徐々に光線量を上げていきます)
・色素沈着:照射した部位とその周囲の肌色は黒ずんできます。
・水疱:パワーを上げすぎると、やけどのような水ぶくれができることがあります。

<その他>
選択的に照射する機器のため、全身広範囲の照射には向いていません。照射面積が大きすぎる場合は、1回の照射範囲を制限させていただくことがあります。